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『全熱交換器』ご紹介の前に…

オリンピック開幕前に梅雨明けをしてお天気に恵まれる毎日ですね!
台風が来たりお天気が安定しない毎日ですが
熱中症には十分気を付けて過ごしていきましょう!

さて、前回お伝えした ” 全熱交換器 ” のご紹介の前に予習としまして今回はまず常時換気の
換気方式に関してご紹介していこうと思います!
※筆者の予習復習を兼ねていることは内緒です( ´•ᴗ•ก)💦

換気方式は『第一種換気方式』『第二種換気方式』『第三種換気方式』の3つに分けられており
給気と排気を機械式で行うのか、自然で行うのかによって分類されます。

上の図の通り、それぞれ組み合わせが異なっているのがお分かりいただけると思います。

正圧負圧に関して
正圧:室内の空気の圧力が外の空気より高い状態。
室内の空気がいっぱいの状態なので、外部からの空気の流入が防止されます
負圧:室内の空気の圧力が外の空気より低い状態。
室内に空気を取り込みやすくなるので汚れた空気が外へ逃げやすくなる。

それではひとつずつ簡単に特徴やどんな環境に用いられるかなどをご紹介していきます。

■第一種換気方式

こちらは給気・排気ともに機械式を用います。
給気量と排気量が等しくなる時、室内の圧力は外気と同じになります。
そのため、正圧と負圧がイコールとなれば気密性の
高い環境においても、ドアが開きづらいといった現象が起こりにくくなります。
その過程において熱交換の機能を持たせられるので、全熱交換器はこちらの第一種換気に属します。

換気量などを調整できるため確実な換気を行うことができますが、双方に機械を用いるため
設置費用やメンテナンスなどコストがかかる事が難点です。
※ダクトレス式にすることで初期費用を抑えることができます。

☞オフィスや劇場、映画館など

■第二種換気方式

こちらは給気は機械式、排気は自然に行われます。
強制的に空気を取り込むため、正圧に保たれます。
室内へ清浄な空気を送り込み、屋外からの汚染物質流入を防ぐ目的があります。

基本的に外気の状態に依存した空気を取り込む為
夏は湿った暑い空気を、冬は乾燥した冷たい空気を侵入させる他、室内で発生した湿気が壁の中に
侵入しやすく外壁の内部で結露が発生します。
特殊な環境以外では一般的には採用されません。

☞手術室や食品加工工場、精密機器工場のクリーンルーム

■第三種換気方式

こちらは給気は自然に、排気は機械式で行います。
機械により強制的に空気を排出し、室内を負圧にすることで空気を取り込みやすくします。
トイレや浴室などの臭気や水蒸気が他の部屋へ流出しないように用いられます。
その力が強く作用することで玄関などのドアが開きにくいなどといった現象が起きます。

一番コストもかからず一般の住宅などでも広く普及しているのがこちらの換気方式ですが
気密性能が足りない環境だと有効に機能せず、換気不良の箇所が発生する可能性があります。
※ダクト式を用いる事で換気ムラの軽減が期待されます。

☞厨房やトイレ、病院の隔離室など

第二種換気と第三種換気は、紙パックにストローを挿して、息を吹き込むか吸い込むようなイメージで
筆者は覚えております(੭ ᐕ))੭

どの換気方式が優れているなどの違いではなく環境に合わせた方式を取り入れていく事が大切です!
次の記事では第一種換気の全熱交換器を紹介していきますのでご参考にして頂ければ幸いです(* ˘꒳˘ *)

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