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局所排気と空調設備の深い関係

 生産現場において局所排気は重要な設備です。

また空調設備も重要な設備ですね。

 

当社は局所排気の専門家、ダクトの専門家でもあるのですが、実は空調の専門家でもあるのです。

今では、空調工事(エアコンの設置工事)の量は当社の40%を占めるまでになっています。

 

 実はその同じく重要な局所排気と空調設備を全く別に考えているかたが多いんですが、両者は非常に相関関係が深いんです。

 

それはなぜかというと、

 

同じ空気という流体を扱っているから同じ動きをするからなんですね。

 

聞いてみると、「な~んだ」って感じですけどね(笑)

 

 こういう事例が良くあります。

溶剤の局所排気を設置したところ、夏場すごく熱くなってしまった。

それで、空調するためにエアコンを導入したのですが、全く冷えない。。。

 

空気がどういう動きをしているか図にあらわしてみましょう。

 

外気量2の場合.jpg 

 
    

まず局所排気の量を2とします。

空調機が処理出来る空気の量を5とします。ここでの空調機は一般的なエアコン、室内循環型の物とします。

 

すると外に出た排気の量2を埋めるため、部屋の外から2と同じ量の空気が流入してきます。

 たとえ給気口がなくても隙間などから入ってこようとしますので、外気ではなく隣の部屋から入って来るということもあります。

 

なかなかイメージしづらいと思うのですが、ビンのなかのコップをイメージして下さい。

ピンを傾けると口から空気が入ってきて空気が入った体積分、水が外に出るって教科書に載っていましたよね。それと同じこと「入れ替え」が部屋の中でも起こっているのです。

この新たに入ってきた空気が空調されている空気であれば問題ないのですが(温度の問題のみの場合です。あしからず。)、外気だとしたら、暑くなりますよね。

 

ということは、この室内と外の空気が交換されているので、ここに設置された空調機は3の能力しか発揮出来ていないということになりますよね。

勿体無いです。。

 

こういう場合は二つの対策が考えられます。

 

一番目は局所排気量を最小限に抑えるということです。

 

 図のように発生源から少し離れたところに局所排気の吸込口がある場合は離れている分、余計に送風機の力が必要になります。

可能であれば、発生源を囲うように吸込口を覆ってしまうと最小の局所排気量で済んでしまうのです。

それにより局所排気の動力源である送風機やダクトなども最小限の物に抑えることができ、

設備投資のコストやランニングコストも抑えられます。

ただ注意しなければならないのが、発生源を囲えるかどうかです。

物理的に不可能な場所や発生源付近で作業することが出来なくなる恐れがありますので、

専門家の方に良く現地を調査してもらってから検討してください。

 

二番目は外気をそのまま入れるのではなく、空調してから室内に取り込んでしまう方法です。

 

 局所排気をする際にはどうしても給気が必要になってきます。

給気を無くすことはできないので、外からの給気を空調してしまうのです。

(※外と接する部屋を常時開放していたり、空調をかけなくても良い環境であれば、外気の空調を考慮する必要はありません)

一番目の対策を講じることができたとすれば、外気を空調する量も減りますので、2の空気の量が半分の1になる場合も考えられます。

 

イメージ図は次のようになります。

 

 

外気量1の場合.jpg 

 このように局所排気、空調設備と分けないで、部屋全体を総合的な視点で見ると、結果的に効率的でよりよい環境を提供することができるのです。

 

「局所排気を入れて部屋が暑くなってしまった。」とか

 

「エアコンを設置しても全然冷えない」

 

というときには、外気が関係している可能性もあるのです。

 

 局所排気設備、空調設備ともに装置や機械を入れただけではちゃんと性能を発揮しないだけではなく、悪さしてしまうこともありえます。

 

以上のように、総合的なプランニングやリニューアルの時の設計は問題の本質を捉えて、対策を講じることが出来るかが、重要になってくるのです。


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Date 2010年5月 7日 category 生産現場の困りごと解決